「保育リーダー育成ゼミ」レポート

ソラストは、医療・介護・保育の現場で活躍する「きらめいと」をどう育てているでしょうか?ソラストの教育・トレーニング現場を体験するこのシリーズ。今回は、リーダー育成研修の一例として「保育リーダー育成ゼミ」をレポートします。

保育リーダー育成ゼミとは?

保育内容の充実と保育の質の向上を目的として、各園で次期リーダーとして期待される中堅の保育士を対象に、年間6~9回の座学研修を実施。講師は、ソラストの保育分野の教育・トレーニング全般を担当する枡岡由美先生(以下、ゆみ先生)。保育雑誌などでも知られる保育のプロ中のプロです。研修内容は、ソラストのキャリア開発担当者と講師が議論を繰り返して練り上げたもので、受講生の反応や成果を見ながら、必要に応じて軌道修正も行っています。

気づきと学びにあふれた3時間がスタート

今日の研修テーマは、テキスト「保育所保育指針解説書」(厚生労働省)第6章の「保護者に対する支援」。みっちり3時間の座学です。

いきなり200個の松ぼっくりが登場

毎回何が起こるかわからないのが、ゆみ先生の研修。「みんなにお土産があるわよ~」と袋から取り出されたのは、200個もの松ぼっくり。先生ご自身が拾い集め、熱湯で湯がいて天日に干したそうです。

「並べたり、数えたり、飾ったり、松ぼっくりから学びのある遊びが何パターンも生まれてきます。園への送迎時に松ぼっくりを通して親子のつながりが見えるかもしれません。保育士として何ができるか考えてみて!」とゆみ先生。

これはもう、お土産というより課題。雑談のように見えて、もう研修はスタートしています。

プロとして何ができるか、何をすべきかを考えさせる

研修中、「あなたはどう思う?」と何度も問いかけられます。保育士は国家資格を持つ保育のプロ。「保育士の専門性ってなに?」「保育補助と保育士の違いは?」「栄養士や看護士とどう連携する?」「どんな風に親の気持ちを受け止めたらいい?」などと突っ込まれるたび、答えに窮することも。保育の日常に流され、本来のプロ意識を忘れがちなことに気づかせてくれる瞬間です。

自分に足りないものが見えてくる

「お母さんも不安。子どもも不安。仕事が作業になり、慣れになり、やがてダレてしまうと、知らない間に相手の気持ちを傷つけたりします。相手のことをちゃんと知ろうとしている?その上で受け止めて、共感し続けること」とゆみ先生。
学びの機会は本当に大事。自分に足りないものがどんどん見えてきます。同時に、この仕事のすばらしさに改めて気づかされます。

知っていると知らないとでは大違い

保育士の世界は、わざわざこんな勉強をしなくても働けないことはありません。でも、知っていると知らないとでは大違い。現場に戻れば学びの効果は明らかです。だからこそ、一人が気づいたこと、感じたこと、学んだことを職員全員に伝えることがとても大切。
ゆみ先生は、「チーム連携によって、違う視点から子どもの発達や親の支援のあり方を見つめ、考え、実践してみることができます。保育士に『しまった、やっちゃった』はない。『やっちゃった』は無知ゆえの罪。どうしたらそうせずに済むかを考えることもできるし、そのための仲間もいます」と連携の重要性を強調します。

こんなとき、あなたならどうする?をみんなで考える

最後は、3チームに分かれてロールプレイ演習。保育士、保護者、子どもの役割を演じることで、自分の普段の対応を客観視できる内容で、他チームの発表にも多くの気づきがあります。保育の現場では、保護者の立場に立って考える余裕など、なかなか持てるものではありません。

気づきは問題解決への第一歩。ゆみ先生の「保育士からお願いしているつもりはなくても、親は何かを要求されている気持ちになってしまうもの。何度お願いしても改善されないなら、どうするのがベターなのか。それを考えるためにこの研修があります。だから、いつもとは違う視点から気づくことがあったとしたら、素晴らしいことなのよ」という言葉は、とても納得できるものでした。

[講師プロフィール]枡岡由美先生

保育雑誌などでも有名な保育のプロフェッショナル。チャーミングな笑顔と歌うような語り口で、保育の楽しさ、すばらしさ、難しさを伝える達人です。何が起こるかわからない、気づきや驚きに満ちた研修を展開しており、受講生からは「ゆみ先生」と慕われています。
<略歴>武蔵野音楽大学 音楽学部声楽科卒業後、共立女子大学院 家政学研究科児童学専攻修了。オーストラリアにてピーターウォーカーよりベビーマッサージを学び、トレーナー資格を取得。その他に、保育士資格、中学校・高校教諭免許を持つ。元社会福祉法人認可保育園園長、現「保育・教育実践活動研究所アトリエ45」主宰。

「きらめいと」とは?

「きらめいと」とは、ソラストで働く仲間たちの総称です。由来は、輝きを意味する「きらきら」と、英語の「mate(仲間)」。20年以上前、社内報の名称として社内公募から生まれた「きらめいと」は、いまやソラスト社員の代名詞ともなっています。

実際にソラスト社員は、それぞれが自分にふさわしい活躍の場を得て、きらきらと輝いています。一人ひとりが仲間意識を持ち、チーム一丸となって働いています。

人を元気にし、あしたを元気にするソラスト。多くの「きらめいと」が支えています。