保育スタッフ「入社一年次研修」レポート

ソラストは、医療・介護・保育の現場で活躍する「きらめいと」をどう育てているのでしょうか? ソラストの教育・トレーニング現場を体験するこのシリーズ。今回は、保育への情熱を失うことなく、自分たちの目指す保育を実現できるように新設された「入社一年次研修」。初めての試みをさっそくレポートします。

入社一年次研修とは?

対象者は入社1年目の社員。2016年に新設された研修で、「年次の目標への到達」をテーマに、全4回のカリキュラムを通じて、今の自分を知り、自分の行動をどう変えていくべきかを考えます。一年次研修の後も、二年次、三年次と段階的に「目標確認と振り返り」の機会を設定。3年間で保育園のクラス運営ができるようになることを目標としています。

「振り返り」を通して保育の道を選んだ自分を取り戻す

保育士は想像以上にパワーのいる仕事です。モチベーションを支えているのは「やりがい」です。「保育の仕事が好き!」というまっすぐな気持ちで保育の道を選んだはずなのに、現場の対応に追われるうちに目標を見失うこともあります。

到達してほしい「目標」を確認するとともに、どこまで出来ているのかを「振り返り」、「やっぱりこの仕事が好き!楽しい!」という気持ちを再確認できる機会を増やすこと。同僚同士の横のつながりを作ることで、共感し合い、新しい気づきを得て、明日の活力にしてもらうこと。

そして、最終的には「保育者としての基本的な心構えができている」「次年度の行動目標が自分で設定できる」という目標に到達できるようになってもらうこと。これが一年次研修の目的です。

この研修は、参加者同士の話し合いや課題解決の共同作業が中心で、講師は存在しません。なぜなら、自分たちで課題を洗い出し、ソラストという一つのチームの中で自分がどう行動していくべきかを、"自分のこと"として考える場だからです。

研修の参加者は、普段は違う保育園で働く現場の保育士たち。ほかに、エリアマネージャーを担当する保育事業部のメンバー、現場を熟知したベテランの園長先生2名がアドバイザーとして参加しています。

共感し、ときに反省し、気づきを得る時間が明日からの励みに

この日は、全4回の入社一年次研修の3回目。第2回以降に各自が現場で実践してきたこと、感じたこと、考えたことなどの振り返りから始まりました。

「初めて大きなイベントを任された」
「子どもが初めて心を開いてくれたとき、涙が出そうだった」
「わからないなら聞いちゃおう!という気持ちで取り組んでいる」
「地域と連携したイベントが成功した」

一人ひとりの振り返りに耳を傾けながら、「みんながんばっているんだな」「同じようなことで悩んでいるんだな」と共感したり、今の自分にできていないことを確認したり、新しい解決方法やアイデアを見つけたり。振り返りは、認め合い、学び合う風土を醸成するための大切な時間です。

もちろん、エリアマネージャーと園長も振り返りを行います。「人材育成の担当者として現場から教わることは実に多い」「ここで得たことがどんな風に現場で活かされていくのかに注目している」「楽しいと感じながら働ける職場づくりを目指したい」と語るエリアマネージャーに続き、園長先生からは、「職員が気持ちよく過ごせることが、子どもたちにとってもプラスになると考えている」というコメントも。やりがいのある職場環境を実現するために、現場と保育事業部が一体となっていることが伺えます。

振り返りの後は、チームに分かれての共同作業(ワークと呼んでいます)です。ワークに入る前に、園児たちのお遊びにも使われる手つなぎゲームを楽しみながら編成を決定。保育研修ならではのひとコマです。

チームで考える「理想の保育園」

ワークのテーマは「理想の保育園を作ろう!」。事前に一人ひとりが考えてきた「理想の保育園」をお互いに共有し、議論を重ねながら、最終的にチームで1つの「○○保育園」を作るという内容です。保育園の所在地、定員数、職員数、開所時間のほか、園目標やアピールポイント、さらには近隣環境、施設、建物が鉄筋か木造かまで細かくイメージしていきます。

このワークの狙いは2つ。1つは、「自分がやりたい保育とは何か?」を自ら考えること。もう1つは、自分の考えをわかりやすく伝えるとともに他人の考えを引き出すプロセスを通じて、チームで動くために必要なコミュニケーションスキルを磨くこと。

また、「理想の保育園」を作り上げるためには、単に自分の保育観と向き合うだけでなく、利用者の視点で考えること、保育園を存続させるために何が必要なのかを考えることも求められます。つまり、どんなに自分たちがわくわくするような保育園を考えても、利用者のニーズに合っていなかったり、採算が取れなかったりすれば、園としては成り立たないのです。

思い切って小笠原諸島に保育園を作ったチームも!

「理想の保育園」像が明らかになったチームから、模造紙にその内容をまとめていきます。ワークを通して、まるで同じ園で働く仲間のように団結する各チーム。ワークの合間には、園生活のこと、前職のこと、苦労したことなどで盛り上がり、貴重な情報交換の場にもなっていました。

完成した「理想の保育園」は、エリアマネージャーと園長先生の前で発表。手堅く現実的な保育園を追求したチームもあれば、大自然の中で子どもたちの自主性を育みたいという思いから、思い切って小笠原諸島に保育園を作ってしまったチームもあり、多様なプレゼンテーションが繰り広げられました。

一年次から運営視点を根付かせる

研修はここで終わりではありません。ここからは、エリアマネージャーと園長先生による質問タイムです。厳しい質問を投げかけられて初めて知ることや気づくこと、改めて思い出すことも少なくありません。

「動物アレルギーへの配慮は?」
「フルタイムで働く母親です。仕事が忙しくて19時までに迎えにくることができません。なんとか19時半まで預かっていただけませんか?」
「小笠原諸島の人口は、父島で2,000人、母島で500人です。園児をどうやって、どれだけ集められますか?」
「園目標が似たり寄ったり。保育所保育指針で示されている5 領域※を覚えていますか?園目標に5領域をどう含めたのかを説明してください」

※5領域:乳幼児教育において大切とされている「人間関係」「言葉」「表現」「健康」「環境」の5つの領域のこと。

さりげなく運営視点での質問を投げかけるアドバイザーたち。ホワイトボードを使って運営に関わる費用を試算し、このままでは3園とも「赤字」であることも説明されました。実は、こうしたやりとりの中にも、「自分で考える」「保育の運営をする」という意識を根付かせる狙いがあるのです。

全チームが園目標の再考を求められる一幕もありましたが、それでもめげることなく、あの手この手の改善案に知恵を絞る参加者に、最後はアドバイザーから力強いエールが贈られました。

「保護者や地域のニーズに応え、選ばれる保育園にならなくてはいけません。みなさんのやる気、良い意味での打たれ強さをひしひしと感じました。みなさんならきっと、ソラストでがんばれます!」

「きらめいと」とは?

「きらめいと」とは、ソラストで働く仲間たちの総称です。由来は、輝きを意味する「きらきら」と、英語の「mate(仲間)」。20年以上前、社内報の名称として社内公募から生まれた「きらめいと」は、いまやソラスト社員の代名詞ともなっています。

実際にソラスト社員は、それぞれが自分にふさわしい活躍の場を得て、きらきらと輝いています。一人ひとりが仲間意識を持ち、チーム一丸となって働いています。

人を元気にし、あしたを元気にするソラスト。多くの「きらめいと」が支えています。