保育士になるには?中卒・高卒・社会人・主婦から保育士を目指す方法を解説

人形遊びをする女性

保育士は女性を中心に人気である職の1つです。学生のうちから保育士を目指す方も入れば、他の職種を経て保育士を目指す方もいるでしょう。どちらの場合も共通して必要なのは、保育士資格です。今回は保育士を目指す方に向けて、高卒や大卒、社会人からなどさまざまなシチュエーションから保育士になる方法をお伝えします。

保育士になるには?保育士資格取得の方法を解説

悩む女性

保育士になるには、国家資格である「保育士資格」が必須です。保育士資格の取得方法は大きく分けて2つあります。1つ目は厚生労働省指定の養成施設を卒業すること、2つ目は国家試験に合格することです。厚生労働省指定の養成施設に認定されている大学・短大・専門学校を卒業する場合は、試験を受けることなく資格が取得できます。一方養成施設に修学しない場合には、保育士試験に合格することで資格が取得できます。

ここで気になるのは、どちらの方法で目指すのが良いかという点でしょう。そのためそれぞれのメリット・デメリットをお伝えしていきます。

厚生労働省指定の養成施設を卒業するメリット・デメリット

メリット ・卒業すれば無試験で保育士資格を取得できる
・専攻、コースによって幼稚園教諭の資格も取得できる
デメリット ・働きながら通うのが難しい
・最短でも2年間必要
・高い費用が必要

中学生や高校生のうちから保育士を志している方には、養成施設を卒業する方法がおすすめです。養成施設は平成30年時点で、全国各地に計684ヶ所あります。そのため進学先の選択肢も幅広い点が嬉しいポイントです。入学金や授業料はまとまった額が必要となり、最短でも2年間の修学となります。しかし勉学に集中でき、卒業後には資格が付与されるため、保育士になる確実な方法です。

保育士試験を受験して保育士資格を取得するメリット・デメリット

メリット ・通信教育、独学などで勉強できる為、自分の生活に合わせて保育士を目指せる
・働きながら資格取得ができる
・費用を安く抑えられる
デメリット ・難易度の高い保育士試験を合格しなければならない

養成施設を出ていなくとも、各都道府県で年2回実施される保育士試験に合格すれば保育士資格が取得できます。独学や通信教育など勉強方法は選択できるため、自分のペースに合わせて保育士を目指せるでしょう。そのためまとまった時間を作りにくい社会人や、主婦の方におすすめです。

保育士試験には学校教育法に基づいた大学・短大・専門学校の卒業、中卒・高卒の場合は各条件を満たしていることで受験資格が得られます。しかし保育士試験は、難易度が非常に高い点がデメリットです。

社会人・主婦(夫)の方が保育士になる方法

子どもとぬいぐるみで遊ぶ

社会人や主婦(夫)の方が保育士を目指すのであれば、保育士試験合格による資格取得がおすすめです。しかしこの方法は、まとまった時間を取るのが難しい場合におすすめといえます。そのため時間が取れるかつ確実に取得を目指したい方は、卒業と同時に資格が取得できる養成施設への入学がおすすめです。

ここでは保育士試験から資格取得を目指す方法を解説します。保育士試験を受けるにあたり年齢制限はないため、どなたでも目指すことができます。しかしその場合は、保育士試験の受験資格を満たしていることが必要です。最終学歴によって受験資格を満たしているかが変わるため、ご自身の最終学歴に合わせて受験資格に必要なポイントを押さえましょう。

・最終学歴が大卒・短大卒・専門卒の方
・最終学歴が高卒の方
・最終学歴が中卒の方

最終学歴が大卒・短大卒・専門卒の方

既に受験資格を満たしていますので、保育士試験に合格すれば保育士になることができます

学校教育法に基づいた大学・短大・専門学校を卒業している場合は、受験資格があります。しかし海外の大学を卒業した場合は受験資格が得られない場合もあるため、保育士試験事務センターに確認が必要です。また専門学校は保育士と関係ない学科を卒業している場合でも、2年以上の専門課程を修業していれば問題ありません。

大学を中退した方

大学を中退した方は、2年以上の在籍と62単位以上の修得済みが確認できれば受験資格があります。この場合も上記の専門学校と同様に、保育士とは関係ない学部・学科でも問題ありません。

最終学歴が高卒の方

最終学歴が高卒での場合、卒業年度や卒業した科によって受験資格の有無が異なります。以下3つの条件を満たしている場合は、受験資格があります。

①平成3年3月31日以前に高校を卒業している
②保育科を平成8年3月31日までに卒業している
③児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設で2年以上かつ2880時間以上の勤務経験がある方

平成3年3月31日以降の卒業かつ保育科の高校を卒業していない場合でも、その後児童福祉施設で必要時間実務経験を積むことで受験資格が得られます。その場合は、児童福祉法第7条に基づく以下12種類の施設であることが必須です。

・ 保育所(利用定員20名以上)
・ 保育所型認定こども園
・ 幼保連携型認定こども園
・ 児童厚生施設(児童館)
・ 児童養護施設
・ 助産施設
・ 乳児院
・ 母子生活支援施設
・ 障害児入所施設
・ 児童発達支援センター
・ 児童心理治療施設
・ 児童自立支援施設
・ 児童家庭支援センター

上記に当てはまらない方

上記に当てはまらない、あるいは児童福祉施設で実務経験を積まない場合は、大学・短大・専門学校に進学する必要があります。その場合は卒業と共に保育士資格が付与される、厚生労働省指定養成施設がおすすめです。

最終学歴が中卒の方

最終学歴が中卒の場合、受験資格を得るためには児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設で、5年以上かつ7200時間以上勤務経験が必須となります。中卒の方は、高卒の方の倍以上の勤務年数・時間が必要となる点を注意しましょう。

上記に当てはまらない方

児童福祉施設にて勤務経験を積まない場合には、大学・短大・専門学校に進学する必要があります。この場合も同様に、厚生労働省指定養成施設がおすすめです。

公立保育園の保育士「公務員保育士」になる方法とは

公務員保育士とは、自治体が運営する保育園などに勤務する保育士のことです。ボーナスや昇給などの福利厚生の高さから人気が高まっており、採用試験の倍率が非常に高い点が特徴です。また公務員保育士は保育士資格が必須ですが、職種は地方公務員の扱いになります。

公務員保育士は自治体で募集しているため、自治体に応募します。そして自治体の管轄内の保育園に勤務しますが、そのほかにも児童養護施設や養護施設など、自治体によって配属先はさまざまです。さらに地方公務員であることから、一般的に3〜4年ほどで異動がある点も通常の保育士との違いです。

公務員保育士になるためには、自治体の実施する採用試験に合格する必要があります。採用試験は、以下の要件を満たしている場合に受験可能です。

・保育士資格を取得している
・来年度4月までに保育士資格取得見込みである

採用試験は自治体ごとに実施され、一次試験では教養試験、二次試験では論文試験が行われます。また自治体によっては欠員がなく、採用試験が実施されないケースがあることも押さえておきましょう。

保育士資格を取得していれば幼稚園教諭にもなれる?

保育士と幼稚園教諭どちらを目指すか迷っているが、まずは国家資格である保育士資格を取得したい、または現在は保育士であるが幼稚園教諭を目指したいという方もいるでしょう。結論からお伝えすると、保育士資格を取得していれば幼稚園教諭にもなることが可能です。その場合は以下2つの方法があります。

①3年以上4,320時間以上の実務経験の後、幼稚園教諭資格認定試験に合格する
②3年以上4,320時間以上の実務経験の後、幼保特例制度を活用する

幼稚園教諭資格認定試験に合格することで、幼稚園教諭二種免許が取得できます。合格率は公表されていませんが、20〜40%程度と言われており、難易度が高い試験といえます。

また幼保特例制度は認定こども園の増加を背景に、厚生労働省が実施している制度です。この制度を活用することで、幼稚園教諭になるために必要な5科目8単位を、安く短い期間で修得できます。講座によって受講料は異なりますが、一般的には10万円ほどです。大学、または通信講座にて受講します。通信講座であれば、働きながらでも幼稚園教諭を目指すことができるためおすすめです。

保育士になるための必要なポイントを押さえよう

今回はシチュエーション別に、保育士になる方法をご紹介しました。
保育園の需要は高く、保育士は国家資格であることから、手に職をつけるためにもおすすめの職種です。保育士になるには、大きく2つ「厚生労働省指定の養成施設を卒業する」か「保育士試験に合格する」方法があります。費用や勉強にあてられる時間、ライフスタイルなどに合わせて最適な方法を選んでください。

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