【保育実習完全マニュアル】保育実習に必要なこと・注意点まとめ

実習先の園児たち

保育実習は保育学生の誰もが初めて経験するものです。そのため多くの方が不安を抱えているのではないでしょうか?しかしその不安の原因は、保育実習を詳しく理解すれば解消されるかもしれません。今回はこれから保育実習を行う方へ向けて、保育実習に必要なことや注意点、気になるポイントを詳しくお伝えします。

保育実習とは

低年齢児

保育実習は、これまで身につけた知識や技術が実践できる貴重な場です。必要な知識・技術を習得しているだけでなく、現場で実践できるスキルが求められます。まずは保育実習で必要なことや注意点を押さえ、実践に集中できるようにすることが大切です。

4年制大学や短期大学、専門学校など、さまざまな施設が保育士養成学校として指定されています。養成学校に修業するメリットは、卒業と同時に保育士資格が得られることです。そのためには通常授業のほか、実習の単位も取得する必要があります。保育実習のカリキュラム概要は養成学校によってさまざまであり、実施する年次も異なります。養成学校のシラバスをあらかじめしっかりと確認しておきましょう。

保育実習の内容

保育実習の目的は、これまで学んできた基礎をもとに、現場での実践力を身につけることです。その目的を踏まえて、以下の保育実習の内容を押さえましょう。

部分実習 部分保育とも言われ、1日のうち数時間ごとに区切って保育をします。事前に指導計画(指導案)を作成し、割り当てられた時間で指導計画に沿った実習を行います。
責任実習 全日保育とも言われ、就業した時と同様に丸1日保育を担当します。登園から着替え、給食、お昼寝など、1日の保育スケジュールをこなしていきます。
観察実習 子どもと関わる機会は少なく、子どもや保育士の様子を観察・記録する実習です。子ども同士の関わり方や保育士の働き方を記録することで、今後の実習や就業時に役立てられます。
参加実習 保育士の補助として現場に入る実習です。自己判断で行動せず、指導者の指示を仰ぎながら保育に関わります。

保育実習の流れ

①事前講習
②オリエンテーション
③実習前準備
④実習本番
⑤お礼状の送付

あらかじめ保育実習の流れを押さえ、必要な用意や目標が立てられるようにしましょう。基本的には、上記5ステップの流れで実習は進んでいきます。

①事前講習

事前講習は、一般的に実習実施の2ヶ月〜半年ほど前に授業内で実施されます。
事前講習から実習がスタートしている意識を持ち、現場で活用できるヒントをしっかりと吸収しましょう。

②オリエンテーション

実習先の保育園が決まったら、オリエンテーションがあります。オリエンテーションは基本的に実習生から連絡して、実施を依頼します。
オリエンテーションは実際に実習する現場をチェックしたり、お世話になる関係者と顔合わせしたりできる良い機会です。

オリエンテーションをすることが決まったら、以下のポイントを確認しましょう。

オリエンテーション前に確認すること オリエンテーション時に確認すること
・服装
・来園方法(自転車や駐車場の利用有無)
・持ち物 など
・通勤時の服装
・持ち物
・通勤方法
・給食費 など

③実習前準備

実習先の概要や実習課題の作成など、具体的な準備を行います。保育園はクラスによって年齢がさまざまです。

年齢に応じて準備内容も変わるため、あらかじめ不明点は実習先に確認しましょう。

④実習本番

実習本番は、保育士さんや子どもたちの名前、園内の設備や仕事などを覚えなければいけないことは沢山あります。また毎日実習後には、保育実習日誌を描きます。
このようにしなければいけないことは多く、実習期間は常に忙しく感じることでしょう。

慣れないことの連続で疲れも溜まりやすいですが、元気に登園することが大切です。
体調管理に気を付けることも、実習の1つと意識しましょう。

⑤お礼状の送付

晴れて実習が完了したら、お世話になった保育園、保育士さんたちにお礼の手紙を送ります。保育士さんたちが日々忙しい現場で活躍していることは、実習で身をもって体感したはずです。そんな中で指導してくれた感謝の気持ちを伝えましょう。

保育実習生の1日のタイムスケジュール

ここではより具体的に実習がイメージできるよう、1日のタイムスケジュールもご紹介します。なお、実際には早番・遅番があり、これらの業務をシフト制でこなします。

07:00 出勤 早番の場合は、7時前出勤のケースもあります。
07:30 登園開始 順次子どもたちが登園します。1人ひとりに挨拶し、健康状態など様子をチェックしましょう。
09:30 朝の会 全員が揃ったらクラス単位、または園全体での朝礼を実施します。その際に体操などを行う園もあります。
10:00 クラス別保育 担当クラスの保育を実施。年齢やシーズンに合わせてお絵描きや読み聞かせ、工作やプールなど、さまざまなプログラムを行います。
11:00 昼食準備・配膳 お弁当の場合は机などのセッティング、給食の場合は配膳の準備をします。また子どもたちに手洗いを促すのも仕事の1つです。
11:30 昼食・片付け 子どもたちの様子をみながら、一緒に昼食をとります。箸の持ち方を教えたり、食物アレルギーの子に異変がないかもチェックします。
12:30 お昼寝 布団を用意したり、子どもたちをトイレに行かせたりします。また寝かしつけを担当することもあります。
13:00 会議・事務作業 子どもたちの様子をうかがいつつ、会議や事務作業を進めていきます。
14:00 クラス別保育 子どもたちの起床後、クラス別のプログラムを実施します。
15:00 おやつ おやつの準備や、その後の片付けを行います。
16:30 帰りの会・お見送り 読み聞かせや帰りの歌、さようならの挨拶をします。保護者が迎えに来た子どもから、順次挨拶をしてお見送りします。
17:00 時間外保育 最終の19:00まで、子どもの見送りに対応します。子どもが少なくなってきたら、掃除や日誌作成などの作業も進めていきます。
19:15 退勤 清掃や翌日の準備が終わったら退勤。遅番の場合は、21:00退勤になるケースもあります。

保育実習の服装・持ち物

保育実習当日に不備や忘れ物などがないよう、服装や持ち物についてみていきます。

保育実習の服装チェックリスト

前髪が目にかかっていないか

髪が長い場合は、まとめているか

髪色は明るくないか

エプロンの色や形は、指定通りか

名札は指定通りに付けられているか

名札の書き方が園の指定通りになっているか

Tシャツは無地のシンプルなものか

ズボンは動きやすいか

上履きと外履きを用意しているか

靴の色は指定通りか

爪は短いか

アクセサリーをつけていないか

服装は特に重要なポイントです。第一印象ややる気を示すためにも、上記のポイントが守れているかをチェックしてみましょう。

エプロンの色・形、名札の大きさ・材質・名前の書き方、そして靴の色などは、園によって指定されているケースもあります。そのため実習前やオリエンテーション時に確認しましょう。

保育実習の持ち物リスト

指導計画(指導案)

実習日誌

筆記用具

メモ帳

辞書

印鑑

エプロン

帽子

手ぬぐい

ハンカチ

着替え

水筒

お弁当(※給食がない園の場合)

当日に忘れものがないよう、上記の持ち物チェックも忘れずに行いましょう。
通学時には持たないものもあります。いつも通りの用意で忘れ物をしないように気をつけましょう。また園によって上記以外に特別に用意するものがあるかも、事前に確認できると安心です。

保育実習日誌の書き方ポイント

日報イメージ

・積極的にメモをとる
・園児の顔と名前を一致させる
・保育士さんの行動の理由を考える
・分からない点は質問する

保育実習日誌の書き方について悩む方は、多くいらっしゃいます。保育実習日誌は活動内容や子どもの様子を記録するだけでなく、文章の書き方やまとめ方を学ぶ機会でもあります。

日誌は担当保育士さんに提出し、添削してもらうものです。最初は赤入れが多く落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、保育実習日誌の目的を理解し、添削箇所を見直して前向きに取り組みましょう。
ここでは保育実習日誌の書き方のポイントをお伝えします。

積極的にメモをとる

日誌に書くことがない、書きたいことを忘れてしまったということがないよう、実習中は積極的にメモをとりましょう。忙しくて忘れてしまうことも多いかもしれませんが、周りの状況をみながらメモを取ってみてください。

園児の顔と名前を一致させる

子どもの様子を観察するにあたり、園児の顔と名前を一致させることは重要です。顔と名前が一致すると、早く子どもと馴染めるようになります。
子どもの特徴を記入したり、似顔絵で視覚的に覚えてみたりするなど、工夫してみてください。

保育士さんの行動の理由を考える

先輩保育士さんの行動について、理由を考えることは重要です。
「泣いている子に対して、なぜそのように声をかけたのか」
「おもちゃを渡す際に、なぜ爪を確認したのか」など、理由を考えましょう。すると行動の意味が理解でき、自分もその行動を実践できるようになります。現場でしか得られない新しい発見や学びを、多く見つけてみましょう。

分からない点は質問する

日誌は活動記録だけでなく、感想や反省も含めて記入します。メモや記憶を参考に記入していると、保育や接し方などについて、疑問点も出てくるでしょう。

具体的に日誌を書くためにも、実習や反省会ではわからない点を積極的に質問してみてください。

保育実習での注意点

・明るく笑顔で挨拶をする
・実習先の園の方針に従う
・積極的に参加する
・1人で勝手な判断をしない
・個人情報は厳守する

明るく笑顔で挨拶をする

実習中は子どもたちだけでなく、保護者と顔を合わせる機会もあります。保育士さんたちから見れば実習生ですが、子どもたちや保護者からすれば先生の1人です。子どもたちのお手本となれるよう、明るく笑顔で挨拶するようにしましょう。

実習先の園の方針に従う

実習生という立場を忘れずに、実習中は園の方針に従いましょう。方針に気になる点があったとしても、なるべく衝突は避けるべきです。

実習へ積極的に参加する

積極的に実習に参加することで、色々なことが吸収できます。実習生として保育園に関わるのはその時限りです。実習生という立場でしか気づけないこともたくさんあるため、少しでも多くのことを学びとれるように意識しましょう。

1人で勝手な判断をしない

時には子どもや保護者から要望や相談がくるかもしれません。その場合は1人で判断して行動せず、必ず先輩の保育士さんに相談や確認をしましょう。

善かれとやったことが、思わぬトラブルにつながる場合もあります。

個人情報は厳守する

保育園は、ご家族の個人情報を預かっている場でもあります。写真撮影やSNSへの書き込みなど、個人情報を漏洩しかねない行動は厳禁です。もちろん実習が終わった後も、こうした情報は口外しないように気をつけましょう。

保育実習の目的や必要なこと・注意点を押さえて実習に臨もう

今回は保育実習に関する気になるポイントや必要なこと、注意点などを詳しくご紹介しました。保育実習は誰もが初めての経験であり、不安やわからない点も多くあるものです。実際に現場に行かないとわからないこともありますが、事前に押さえられるポイントもたくさんあります。ぜひ今記事を参考に、保育実習への理解を深めてみてください。