保育の世界で働きたい!伝わる・差がつく履歴書の書き方

履歴書を前にすると、自分のことを書くだけなのに、ついつい難しく考えてしまいがち。基本的なポイントを押さえるだけで印象は大きく違ってきます。採用担当者に「この人に会ってみたい!」「この人と仕事がしてみたい!」と思ってもらえるように、保育士・保育園スタッフを目指す人のための履歴書の書き方を解説します。ポイントを押さえ、初めて会う人に自己紹介するつもりで書いてみましょう。

更新日:2019/01/03

履歴書を前にすると、自分のことを書くだけなのに、ついつい難しく考えてしまいがち。基本的なポイントを押さえるだけで印象は大きく違ってきます。採用担当者に「この人に会ってみたい!」「この人と仕事がしてみたい!」と思ってもらえるように、保育士・保育園スタッフを目指す人のための履歴書の書き方を解説します。ポイントを押さえ、初めて会う人に自己紹介するつもりで書いてみましょう。

保育士・保育園スタッフを目指すあなたのここが知りたい!

どんな仕事を経験してきましたか?

多くの企業が面接で「あなた」について質問すること。それは、「職歴」です。「保育園や幼稚園でしか働いたことがない」という方も「保育の現場で働くのは初めて!」という方も大丈夫。アルバイトや派遣の経験も含め、今までどんな仕事に携わってきたのかを教えてください。

特に新卒者や主婦歴の長い方などは、職歴がなくて当然です。職歴がないからといって、面接に臨む前から自信をなくしてしまうと、かえって逆効果。「職歴なし」と記載し、他の部分でアピールできればまったく問題ありません。逆に職歴が多すぎて履歴書に書ききれない場合は、短期のアルバイトや派遣などの経験は省略してよいでしょう。

また、最近の保育園では、連絡帳をスマホやタブレットで記入することも多いですが、一般企業の事務職と比較すると、何かと手書きを求められることの多い業界です。文字の美しさに自信がなくても、できれば手書きで丁寧に書きましょう。あまり空欄が多いと印象を悪くすることもあるので注意が必要です。面接では履歴書をもとに質問されることになります。どこで、どんな仕事に就き、どのような立場で働いていたのか、そこでどのようなことを学んだのか、どのようなスキルを身に付けたのか、採用担当者の前で話せるようにしておきしょう。

趣味は何ですか?

趣味は、あなたの考え方や日ごろから大事にしていること、あなたらしさなどを理解する手がかりとなるだけでなく、面接で話が広がるきっかけにもなります。仕事には直接関係のない趣味であっても、「特になし」と書くよりは何か1つでも書いておきましょう。その際、自分の趣味が保育の現場でどのように活かせるかをイメージしながら書くようにします。

次に挙げる趣味は、保育スタッフとして応募する際のアピールになることがあります。ただし、保育園には調理スタッフや看護師などの採用枠もありますから、ここに挙げた趣味が有利というわけではありません。何か一つでも打ち込めるものがあるということは、オンオフの切り替えにも重要なことです。自分の趣味に誇りを持ち、ありのままを紹介してください。

音楽

保育に関連する趣味として真っ先に浮かぶのが音楽でしょう。特に保育士として働く上では、趣味というより、むしろ実益に近いかもしれません。実際、保育の仕事では、子どもたちと歌を歌う場面がたくさんあります。配属先の保育園によって、業務の一環として歌や演奏(伴奏を含む)を行う頻度は異なりますが、ピアノやその他の楽器、合唱など、音楽に関連する趣味を持っているなら、ぜひ詳しく教えてください。

スポーツやフィットネス

毎日元気いっぱいの子どもたちと接するには体力を使います。保育園は、ウイルスに対して抵抗力の弱い低年齢の子どもたちが集団生活を行う場でもあるので、風邪などの感染の機会は一般的な職場に比べると多くなります。スポーツやフィットネスなど定期的に体を動かす趣味は、「体力がある」「健康に気を遣っている」といった印象を与えます。

手芸や絵画、書道、ものづくり

保育園では、壁に貼るポスターを作成したり、季節ごとの製作遊びで工作をしたりする機会が多いため、絵や字を書くのが好き、ものづくりが好きという人なら、趣味で培ったスキルをそのまま活かせます。

資格はお持ちですか?

保育士、看護師、調理師などの国家資格や、応募時に求められている資格を持っている場合は、必ず履歴書に記載するようにします。上記の資格を持っていなくても、保育補助なら「チャイルドマインダー」「ベビーシッター」などの子どもに関する資格、調理補助なら「食育マイスター」「野菜ソムリエ」など食べ物に関する資格があれば良いアピール材料となります(特に昨今は食育に力を入れる保育園が増えています)。いずれの資格も、取得済みでない場合は「勉強中」と書くことで好感を持たれます。

保育系の資格以外では、「書写検定」「リトミック」「英語」などに関する資格や、ちょっとした事務作業に役立つ「PCスキル」などが挙げられます。必ずしも業務に直結するとは限りませんが、これらに苦手意識を持つ保育士が多いことから、他の応募者との差別化になるかもしれません。

自分らしいエピソードはありますか?

職歴がなくても、保育士を目指すなら、子育て経験やボランティアなど子どもとなんらかのかかわりを持った経験を、調理スタッフを目指すなら、家事経験や厨房でのアルバイト経験などを、遠慮なくアピールしてください。学校を卒業したばかりの場合は、保育園・幼稚園実習などの経験もアピール材料となります。

また、保育園では保護者対応が重要な業務のひとつです。あなたが20代~30代の場合は、保護者が自分より年上であることも多く、年齢や立場が上の方とやりとりした経験が活きてきます。あなたがミドル・シニア世代である場合は、自分より勤務歴が長い年下のスタッフと一緒に仕事をするケースも出てきます。その場合は、年下の方とやりとりした経験が活きてきます。保育士の退職理由の1位が「人間関係」であることからも、さまざまな人たちと人間関係を築いてきた経験は、強力な強みになるはずです。自分が親として保育園や幼稚園、学校の先生とのやりとりの中で感じたことをエピソードとして盛り込んでもよいでしょう。

いったん配属されると、同じ園のメンバーでチームを組んで、長い時間働くことになります。学生時代や趣味のサークルでチームコミュニケーションを大切にした経験やエピソードがあればアピールしましょう。

履歴書の基本項目もぬかりなく!

すべての履歴書に共通する項目も、一般的なルールを守って丁寧に書くことで、社会人としての常識やマナーを持ち合わせていること、熱意を持って応募していることが伝わります。

日付

記載日ではなく、面接に履歴書を持参する場合は面接日、郵送する場合は投函日を記載します。履歴書全体で西暦もしくは和暦で統一します。

名前

採用担当者が読みやすいように、姓と名の間に少しスペースを空けます。「ふりがな」と記載されている場合はひらがな、「フリガナ」と記載されている場合はカタカナで読み方を書きます。

住所

都道府県名から記載します。アパート名やマンション名は長くても省略はしません。郵便番号も忘れずに記載しましょう。

学歴・職歴

高校、専門学校の卒業の経歴から順に記載します。学部や学科、専攻名まで明記します。高等学校を高校と略してはいけません。必ず正式名称を使います。職歴は、学歴の最終行から一行空けて記載します。

電話番号

固定電話もしくは携帯電話のうち、日中に連絡がつきやすい方を記載します。両方記載しても構いません。市外局番の書き忘れに注意しましょう。

写真

3cm×4cmの証明写真を貼ります。スナップ写真を切り抜いて使うのはやめましょう。万一はがれてしまった場合に備えて、裏面には自分の名前を記載しておきます。

本人希望記載欄

希望する職種や勤務地を記載します。事情により勤務できない曜日や時間がある場合には、その理由を書いておきましょう。特に希望がない場合は、「特になし」ではなく、「勤務地および待遇は貴社規定に従います」とするほうが好印象です。

志望動機&自己PRのポイントを押さえよう!

履歴書の志望動機や自己PR欄は、たくさん書いてあればいいというわけではありません。簡潔な文章のなかに、自分らしさをいかに表現できるかが最も重要なポイントです。「熱意は誰にも負けません」「子どもに関わる仕事がしたいと思いました」「子どもと接するのが大好きです」「貴社の将来性に期待しました」など、誰もが使う当たり前の表現で、当たり前のことを書くだけでも十分ですが、ここに自分ならではの具体性のあるエピソードを付け加えると、さらに説得力が増します。

未経験者からチャレンジする方

保育士は国家資格が必要ですが、保育の現場には、保育補助スタッフや調理補助スタッフのように必ずしも資格を必要としない仕事もあります。また、保育補助スタッフとして経験を積みながら保育士を目指す方法もあります。未経験者だから不利、と諦める必要はありません。

異業種から転職する場合

保育の仕事に興味を持った理由はもちろんのこと、どんな業界で、どのような経験を積んできたのか、どのようなスキルを磨いてきたのかを説明するとともに、そのスキルを保育業界でどのように活かしていきたいか、または活かせると思うのか、自分の考えをきちんと伝えましょう。こうすることで、採用担当者は、入社後の活躍の場をイメージしやすくなります。

保育士の場合は、学生の間に資格を取得してしまうことがほとんどです。したがって、働きながら保育士の資格を取得した場合は、業界経験がなくても、資格取得時の苦労や、さまざまな壁を乗り越えてきた経験が良いアピールになる可能性があります。あなたの体力、根性、熱意を高く評価してもらえるかもしれません。

経験が活かされる例

接客業・営業職の経験 → 保護者対応
身体を動かす仕事の経験 → 子どもとのお散歩などの主活動、ご自身の健康管理
医療事務 → 子どもの健康管理、看護師のサポート
主婦業の経験 → 調理サポート、保育補助、保護者対応など

新卒で就職する場合

一般的な新卒の履歴書の書き方に準じれば問題ありません。育ってきた環境、学生時代に学んだことや体験したこと、アルバイト経験などを踏まえて、保育の仕事に就きたいと思ったきっかけを説明しましょう。また、自分が保育の仕事でどのように貢献できると思うのかをきちんと伝えてください。

職歴がない場合

子育て経験のほか、子どもとなんらかの関わりを持った経験、主婦経験、学生時代やサークル活動で培った経験などがあれば、小さなことでも書いておきましょう。自分らしさが伝わるエピソードは効果的です。

経験を活かして働く方

保育園の規模や、受け入れ年齢などの違いによって、任されてきた仕事の種類や範囲に違いもあるでしょう。どのような特色の保育園で、どのような経験を積んできたのかを説明するとともに、自分が職場で貢献できたと思うこと、成果を上げたこと、スキルアップできたことなどをアピールしましょう。

経験者の場合に注意したいのは、退職理由です。保育業界は4月をスタートとして、3月を年度末とする業界であるため、年度途中で退職した方は、退職理由について説得力のある説明を求められることがあります。採用担当者は、体力的に問題がないか、責任感はあるか、人間関係に問題がないか、園の保育方針や待遇と本人の志向が合っているかといった観点から、長く続けてもらえそうな人材かどうかを見極めることになります。履歴書には、「一身上の都合で退社」などと記載するのが一般的ですが、面接に備えてご自身の言葉で話せるようにしておきましょう。もちろん、退職理由は率直にお話ししていただいて大丈夫です。

提出前に活用しよう!
保育スタッフ志望者向け 履歴書チェックシート

西暦と和暦のいずれかで統一している

手書きの場合、ボールペンか万年筆を使用し、一つひとつの文字を丁寧に書いている

修正テープや修正液を使って書き直した跡がない

履歴書が折れ曲がったり汚れたりしていない

証明写真を真っすぐに貼り、裏には自分の名前を書いてある

誤字や脱字がない

文章はですます調で統一している

学歴や職歴、住所、連絡先などの基本情報を、正確に記載している

やりたい仕事に関連する経験を紹介している

保育の仕事と自分の強みを関連づけ、保育の仕事でどのように貢献できるかを説明している

説明が具体的でうそがない

空白が多すぎない

保育の仕事に関心のある方、新しい活躍の場をお探しの方、転職をお考えの方へ・・・

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