調理師さん・調理補助さん必見!保育園でつくる給食の献立の注意点3つ。

子どもたたちがこれからの人生で心身共に健康であるためにはきちんとした食習慣が欠かせません。その大きなきっかけとなるのが、保育園の給食だと言えるでしょう。栄養面はもちろん、保育士が一度にたくさんの子供たちに食べさせるのですから、食べやすさや子どもの好みへの配慮も必要です。

保育園の給食作りに求められる配慮とは?

保育園給食は、子どもたちがこれから生きていく上で、健全な食生活を送るためにとても重要なもの。もちろん、家庭の食事が重要なのは言うまでもありません。しかし、保育園に通っている子どもたちにとって、保育園の給食を食べる回数は、家の食事を食べる回数より多いものです。

味覚の幅を広げて、好き嫌いのない大人へ!

子どもたちは保育園の給食を食べながら、いろいろな食材の味や食感、味付けに触れ、食事をすることの楽しさを知っていきます。場合によっては、初めての食材を体験するのが保育園の給食で…ということもありますから、子どもたちが慣れていない味や食感でも嫌いにならないような工夫や、味覚の幅を広げてもらう工夫が求められます。

初めて食べる食材を嫌いにならないように、子どもの好きでない傾向のある食材を食べてもらえるようにするには工夫が求められます。そのためには、子どもの味覚についてや子どもの食事への関心などについて知っておくことが必要になります。年齢に合った栄養素、様々な食材を覚えてもらうなど、保育園の給食は食育の面でとても重要な役割を果たすものなのです。

アレルギー対応は必須。万全の体制で挑もう

この写真は小麦粉、ベーキングパウダー、バター、砂糖だけでつくった、卵アレルギーフリーのお星さまクッキー。実際の保育園で七夕の日に提供されました。保育園給食の献立作成の難しい点としてよく挙がるのが、アレルギー対応です。もちろん大人の給食でもアレルギー対応自体は必要ですが、子どもの場合、自分で気を付けることは難しいので保護者との密な連携が必要になります。

成長期ですから、単にアレルギーの生じるものを食べないようにするということだけでなく、他の形でその栄養素を補うことも重要なポイント。そして子どもは他の子どもと食べているものが違うということが大人以上に気になるので、できるだけ同じような外見で提供するように対応する必要があります。つまり、違う内容でも、できるだけ同じ食事に見えるような工夫をします。最近は特に保護者からのアレルギーを心配する声も多くなっているので、十分な配慮や注意深い対応が求められます。

年齢に合わせた給食と補食でしっかり栄養を!

保育園には生まれて数か月の赤ちゃんから小学校入学前までの年齢の子どもたちがいます。大人からすれば数年の違いですが、その間の食事の変化は非常に大きいものです。特に低年齢児を預かる保育園の場合、乳児が離乳食を経て、普通の食事をできるようになるまでには、様々な段階があります。保育園給食の献立はただ子ども向けの食事の献立を一つ作れば良いというわけではなく、それぞれの段階に合った給食の献立を作成することになります。年齢ごとに子どもの食べれられる形態の食事を把握し、必要なエネルギー量や栄養素を把握する必要があります。

低年齢児を預かる場合、特に知識が必要なのが離乳食の分野だと言えるでしょう。離乳食の場合、食材が食べられるようになる順番など厚生労働省から様々な指針があったりします。回数にも段階があり、それに応じて献立も作成していく必要があります。また、大人であれば気にしなくても良い「食べ方を学ぶ」という側面も考える必要があります。最初は保育士が食べさせ、次に自分自身の手で食べ、スプーンなどを使って食べていくという方法を学んでいきます。献立もこれを踏まえて立てていくことになります。

保育園の食事において、もう一つのポイントとなるのがおやつです。おやつは単なる楽しい時間ではなく、「補食」と言われ、食事で摂りきれないエネルギーや栄養素を補充するうえで重要な役割があります。特にタンパク質、カルシウム、鉄分の補給です。保育園にいる年齢の子どもの場合、一度で食べられる量が多くないため、おやつなどで回数を増やして食べていくことが十分な栄養を摂るために必要となります。

栄養だけじゃない!イベントに合わせて楽しい給食

日本人の食事にとって季節感というのは重要なものですが、特に保育園では子どもたちの食育を行っていくため、季節の食材を使っていくことや、ひな祭り・こどもの日・お誕生日会などのイベントに応じたメニューが期待されます。季節の食材やイベントメニューを入れ込みつつ、子どもたちが食べやすい主菜、副菜を必要なエネルギー量や栄養素を見ながら組み合わせていきます。

サイクルメニューとは?ムリなく新しい味に慣れる工夫

保育園給食の献立は、1か月単位で立てる園が多いです。献立の種類には大きく分けて以下の2つがあります。

①日替わりメニュー
②サイクルメニュー

日替わりメニューは一般的にイメージするようにできるだけ毎日違うメニューになるように献立を立てていくものです。大人の給食の献立と同じだと考えてよいでしょう。毎日同じメニューでは飽きますし、栄養も偏るので季節ごとの食材を取り入れ目先を変えた献立を提供します。

もう一つはサイクルメニューと言って、1か月間の中で同じメニューや似たメニューを2回、4回などと繰り返す形で献立が立てられる方法です。一見「同じメニューを繰り返すなんて怠慢!」と思うかもしれませんが、これは大人の給食との違いで、子どもは慣れないものへの警戒心が強いということを踏まえ、同じものを繰り返し食べることにより、ムリなく食材に慣れていってもらうという目的があります。

まとめ:保育園の給食作りは実は楽しい!

このように保育園給食の献立を立てるには、大人向けの給食の献立を考えるのとは違った知識やポイントがあると考えると、難しい仕事だと感じてしまうかもしれません。確かに簡単な仕事ではないかもしれませんが、同時に様々な経験や知識が活かせる貴重な仕事でもあります。例えば、子どもを育てた経験がある場合には、自分の子どもを育てていた時の経験が役立ちます。子どもが食べられなくて苦労したものを食べられるようにした工夫や、好きだったメニュー、楽しく食べられる食材などを献立を作成する際に活かすことができます。

保育園給食を通して子どもたちが食事をするということを覚え、元気に成長していき、様々な食事を楽しむことを知っていくというのは非常に意味のあることです。作っている献立が、子どもたちの将来大人になってからの健康や、その子どもたちへの食育などにもつながっていくということを考えると、献立を考えるのも楽しくなるのではないでしょうか。そして、自分が工夫した給食によって、子どもたちが苦手な食材も食べられるようになっていったりすると大きなやりがいを感じることができるはずです。

ここまで保育園給食の献立の作成についてお伝えしてきましたが、子どもたちの食育は保育園給食だけでは行うことができません。保護者との連携が非常に重要です。そのために、季節のおたよりなどの作成によって、家庭での食育への協力を促したり、保育園給食の献立について理解を得てもらうことも重要です。保育園の給食の献立を立てる際にはこのような点も共に考えていくことで、単に食事を与えるだけでなく、より子どもたちにとって益になる食育に携わっていくことができるでしょう。

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