ベビーシッターってどんな資格?取得方法と将来性、給与面でのメリット

ベビーシッターとは、利用者の自宅に訪問し、1人または少人数の子どもを相手にする在宅保育サービスを提供するお仕事です。保育園・幼稚園等の集団保育とは別の保育技術を求められるベビーシッターは、日本でも保育ニーズの多様化に伴い、需要が増えつつある業種と言えます。この記事では、そんなベビーシッター資格の種類、資格取得方法や資格のメリット、業界の将来性について解説していきます。

在宅保育サービスにはどんな資格がある?

ベビーシッターは無資格でもできるお仕事です。国家資格はありませんが、民間資格を取得することで、在宅保育サービスにおける基礎知識・スキルを証明できます。最近では、保育士資格や幼稚園教諭免許をお持ちの方が、個別保育のスキルや専門性を向上させるために取得するケースもあります。ここでは3つの有名な資格について比較します。

認定ベビーシッター
ベビーシッター資格
ベビーシッター技能認定

認定ベビーシッター資格とは

認定ベビーシッターは、受験資格を持つ人が、公益社団法人全国保育サービス協会(以下ACSA)が主催する研修会に参加し、試験に合格することで取得することができます。

受験資格

認定ベビーシッターの受験資格は以下の①②③両方とも満たす必要があります。

①満18歳以上の方
②全国保育サービス協会主催の、以下A・Bいずれかの研修を受講し、修了証を有する方
A:研修I(養成研修(平成26年以前の新任研修)、および研修II(現任研修(平成26年度以前の現任I研修)
B:居宅訪問型保育基礎研修
③ベビーシッターの実務経験がある方

実務経験には、以下の業務が該当します。

・ベビーシッター事業者に所属し、その事業者のベビーシッターとして仕事をした経験
・ファミリー・サポート・センター事業
・自治体が実施する家庭的保育事業(保育ママ等)
・協会会員事業者が運営する保育施設

勤務年数・時間は問われません。しかし、受験時に提出する「実務経験証明書」に記載と事業者の押印が必要です。自己申告では認められませんので注意してください。

試験

試験時期 年1回(7月)
筆記試験 90分
実技試験 なし
試験会場 東京・大阪・名古屋・岡山
受験料 11,330円(税込 ※2019年7月実施時)+合格時登録料4,120円

出典:公益社団法人全国保育サービス協会

ベビーシッター資格とは

ベビーシッター資格は、日本能力開発推進協会 (以下、JADP) が設立している資格で、子育てに関する基礎知識、保育マインドに関する基礎知識、子ども教育に関する職業能力を証明します。認定ベビーシッター資格との違いは、 ①実務経験がなくても受験することができることと、②自宅受験が可能なこと。未経験からベビーシッターを目指す方や、大都市圏まで受験しに行くことができない方は受験しやすい資格です。試験は、70%の正答で合格することができます。

受験資格

ベビーシッター資格の受験資格に実務経験は必要ありません。JADPが指定する認定教育機関等が行う教育訓練において、その全カリキュラムを修了すれば、受験することが可能です。ベビーシッター口座の通信講座受講料は、2019年9月現在で48,000円(税抜)となっています。

試験

試験時期 随時
筆記試験 自宅でテキストを見ながら回答
実技試験 なし
試験会場 なし(在宅受験)
受験料 5,600円(税込 ※2019年9月実施時)

出典:一般財団法人日本能力開発推進協会

ベビーシッター技能認定とは

医療や介護・福祉関連の資格試験を実施する一般財団法人日本医療教育財団が設立しているのが「ベビーシッター技能認定」です。試験はテキスト持ち込みOK、90%の正答で合格することができます。試験は認定ベビーシッターと同様に会場で行われますが、実施可能拠点が多いため、大都市圏以外の方も比較的受験しやすいと言えます。

受験資格

実務経験は必要なく、通信または通学のベビーシッター養成講座のカリキュラムを修了すれば、受験することが可能です(18歳以上から)講座受講料は、2019年9月現在、通信+スクーリング:48,000円、通学:74,000円(いずれも2019年9月現在の税抜価格で、認定料3,000円を含む)となっています。

試験

試験時期 随時
筆記試験 60分(テキスト持込み可能)
実技試験 なし
試験会場 全国各地あり
受験料 3,000円(税込 ※2019年9月実施時)

出典:一般財団法人日本医療教育財団

仕事上で求められる要件

保育士と異なり、個人の家に出向いて子どもの世話を行うベビーシッター。依頼元の家庭により要件は異なりますが、特に多い要望は以下の通りです。

・1人で子どもの安全を守れる責任感がある
・たばこを吸わない
・(ペットを飼っているお宅では)動物の扱いができる
・(子どもが重度のアレルギーの場合)アレルゲンとなる動物を飼っていない

個人の家で、ベビー(子ども)とだけと過ごすことも多いので、信頼でき、責任感のある人であることは非常に重要になります。複数の保育士がいる保育所などの集団施設とは異なり、そこにいる子どもを守れる唯一の大人であるということが少なくありません。そこで子どもに起こる危険から子どもを守る行動力や責任感は欠かせません。また、子どもと一対一で関わることになるので、しっかりとその子どもに向き合っていく姿勢も求められます。

その他、子どもや住居空間へ影響を与えないため、たばこを吸わないことを求められる場合も多いです。また、ペットを飼っているお宅へ出向く場合、動物の扱いに慣れていることが求めれられることもあります。逆に、ベビーシッターとしていく先の子どもが動物アレルギーの場合は、自宅でペットを飼っていることが子どもの健康に影響を及ぼしてしまうことがあります。

取得することで仕事上のメリットはある?

日本でベビーシッターの仕事をするに当たり、厳密に言えばベビーシッターの各種資格は必要ありません。資格を取得するメリットは、在宅保育に関する知識やスキルを保持していることや、幼児教育への情熱があることを証明できることにとどまります。しかし、ベビーシッターは依頼ベースで発生するお仕事です。フリーランスで働く場合も、組織に属して家庭に派遣される場合も、資格があればベビーシッターとしての信頼性が高くなり、保護者から依頼されやすくなるでしょう。

国家資格である保育士や幼稚園教諭の資格は、社会人になってから取得するのは料金も期間も大きくかかりますし、独学だけでは難しい場合もあります。ベビーシッターの民間資格は保育士等と比べて難易度が低いため子どもにかかわる仕事の初めの一歩として、子育て支援員同様チャレンジするのが比較的簡単なのも嬉しいメリットです。

得意なことを強みに、子どもと向き合えるのが魅力

日本では利用が多くないように思えるベビーシッターですが、特に都市部では子どもの教育への考え方や、保護者の働き方などの変化に伴い、ニーズが高まってきています。集団保育とは違う子どもの世話が求められる在宅保育の仕事には、大きな責任感が必要なります。

ベビーシッターは無資格でできる仕事ですが、保育者としての責任を果たすための基礎的な保育スキル・知識を証明する目的で、ベビーシッターの民間資格をとる人がふえています。保育士や看護師などの資格を持っている場合でも、ベビーシッターに特化した資格を持っていると、家庭での保育技術や緊急時などの対処法に精通することができます。ベビーシッターとして個人で仕事を請け負う場合はもちろん、保育施設への就職にも有利になる場合があります。

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