保育士100人に聞く!モンスターペアレントの実態とは?

自己中心的で、職員に対して非常識で理不尽な言動をするモンスターペアレント。保育現場にもモンスターペアレントはいるのでしょうか?今回、現役保育士100名にモンスターペアレントに関するアンケートを実施しました。本記事では、そのアンケート結果をもとに、保育士がであったモンスターペアレントの実態やその要求内容、そして対応方法について解説します。

保育士100名に聞いてみた!アンケートの実施概要について

本記事のアンケート実施概要
実施時期 2019年3月末
対象者 保育に従事している職員100人
(パートタイマー含む)
リサーチ方法 WEBアンケート ※マクロミル

今回はモンスターペアレントについてのアンケート結果を紹介します。また、本記事のアンケート結果はすべて、保育業界の実態を知るため、現役で働いている職員に意見を聞いたものです。

保育士の7割がモンスターペアレントとの対応経験あり!

まずご紹介するのは、現役保育士に聞いた「モンスターペアレントに遭遇したことがあるか?」とのアンケート結果です。 なんと保育士の7割がモンスターペアレントに遭遇したことがあると回答。また、少なくない数の保育士が日常的にモンスターペアレントと接しているようです。

モンスターペアレントの要望ってなに?

では、モンスターペアレントに遭遇した保育士は、一体どんなことを言われるのでしょうか?今回、モンスターペアレントに遭遇したと回答している方(70名)に「どんなことを言われたのか」をお聞きしました。アンケート結果をランキング形式にしてご紹介します。

1位、対応が柔軟でない

保育園には保育園の事情やルールがあり、すべての要望に柔軟に対応できるかと言えばそうではありません。しかし、モンスターペアレントの中には自分本位にしか物事を考えず、保育園の事情やルールを無視して要望を押し付けてくる人もいます。

2位、園・保育士からの連絡などが不十分である

保護者としては、初めて自分の元を離れる子どもを想うと心配になるでしょう。できるだけ子どもの状況を把握したいのは当然といえます。しかし、現実問題、保育士が1日の子どもの様子をすべての保護者に細かく伝えるのは困難です。

3位、保育士の子どもに対する態度や言葉遣いが悪い

関わる人の態度や言葉遣いは、その後の子どもの人格形成にも影響します。そのため、保育士の態度、言葉遣いを気にする保護者も多いようです。また、アンケートには「保育士の保護者に対する態度が悪い」と言われた、という回答もありました。

モンスターペアレントにはどうやって対応する?

ここまで、保育士はモンスターペアレントに遭遇する機会が多いことを説明しました。では、現役の保育士の方たちはモンスターペアレントに絡まれた時、どのような対応をしているのでしょうか?モンスターペアレントに遭遇したと回答している方(70名)に対処法についても聞いてみました。

1位、自分ひとりで対応せず、園の職員複数人で対応した

複数人で対応することで一人の時よりも心理的に楽になり、冷静な対応が可能になるのでトラブルの悪化を防ぎやすくなります。また、第三者も交えている分、客観的な意見がでやすく、問題の解決の糸口が見つかりやすくなります。

2位、保護者の言いたいことをまずはすべて聞いた

相手が不満を話している最中に話を遮ると、それだけで「この保育士は私の話を聞く気がない」と思われ、余計に保護者の不満を高めてしまいます。まずは相手が言いたいことを止めずにすべて聞き、要望の全体内容を把握したうえで話し合いを進めることが大切です。

3位、特に丁寧で真摯な対応を心がけた

相手がどんなに高圧的な態度で迫ってきたとしても、こちらは丁寧で真摯な対応を心がけましょう。たとえ要望が無理難題でも、雑な対応をしてしまえば火に油を注ぐ結果になってしまいます。丁寧な対応を心がけることで、不必要なクレームを防ぎ、トラブルの悪化を防止できます。

上記3つのほかにも、共感しながら話を聞くことで、モンスターペアレントに「自分の話がわかってもらえた」と感じてもらいやすくなり、その後の対応もスムーズに進むようになります。また、書面やICレコーダーなどで話し合いの記録をとっておくと、話がこじれた場合に、今回の問題やこれまでの話し合いの内容が確認できる証拠になります。

保護者の中には保育園に言いたくても言えない意見を持つ人も

モンスターペアレントとは対照的に、保護者の中には保育園に意見を言いたくても言えない人たちもいます。下のグラフは保育園に通う子どものいる保護者100名に「モンスターペアレント扱いされるのが嫌で、保育園に言えない不満があるか」とアンケートをとった結果です。

実に3割近い保護者の方が、モンスターペアレントと思われたくなくて保育園に意見を言えないでいるという結果になりました。
モンスターペアレントに対処することも大事ですが、こういったモンスターペアレントと思われることを恐れて意見を言えない保護者の方たちに目を向けることも、保育士として大切なことです。

モンスターペアレントの要望も、1つの貴重な保護者の意見である

モンスターペアレントの要求や要望は自分勝手で理不尽なこともあります。しかし、モンスターペアレントも保育園や保育士が憎くて要望や不満を言っているわけではありません。また、自分の子どもがより過ごしやすいように述べている要望なので、必ずしも的外れな意見とも限りません。 モンスターペアレントの言うことだからと無視するのではなく、モンスターペアレントの要望も保護者の貴重な意見の一つとして真摯に受け止めることで、目の前の問題に対し建設的な対応・解決へとつながります。どんな悩みに対しても、保育園をより良い場所にするためのきっかけになるかもしれないと考え、プラス思考で取り組んでみましょう。

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