保育士の給料はいくら?平均相場やキャリアアップで給料を上げる方法を紹介

待機児童問題で需要が高まっている保育士。憧れる人も多い職業ですが、給料が低いと言われることも。今回はそんな保育士の給料の平均相場を紹介。合わせて保育士の給料を上げるための方法などを解説していきます。保育士という職業に興味を持っているという方はぜひ参考にしてみてください。

保育士の給料の平均相場は?

まず保育士の給料相場をキャリア別、施設別で多角的にみていきます。

保育士の給料は他の仕事に比べて安い?

給料 年収 平均年齢 勤続年数
全職種 33万6700円 497.2万円 42.9 12.4
保育士 23万9300円 357.9万円 36.8 8.1
幼稚園教諭 24万1300円 360.2万円 33.7 8.0
看護師 33万1900円 479.9万円 39.3 8.2
福祉施設介護員 23万9700円 339.6万円 41.9 7.0
ホームヘルパー 24万1100円 333.4万円 46.8 7.5

※厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」参照
※年収は、給料に12を乗じて、年間賞与その他特別給与額を足したもの

一般的に給料が低いと言われる保育士ですが、月の給料平均は23万9300円ほど。介護職や幼稚園教諭と同程度の賃金です。しかし全職種平均の33万6700円に比べると保育士の給料はやはり低めなようです。

キャリア別の平均給料

※内閣府子ども子育て本部「平成29年度 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果について」参照

保育士と一口に言っても、その働き方は様々。キャリアによって給料は変わります。上記の表をみると、保育士は主任になると給料が1.5倍に、そして施設長になるとなんと約2倍です。このように保育士はキャリアアップすることで給料を上げることができます。

また、平成29年度から発足された新制度も見逃せません。新制度により主任保育士になるまでの間に「職務分野別リーダー」「副主任保育士」「専門リーダー」という新役職が導入されています。これにより段階を踏んだスキル評価がされやすくなり、保育士のキャリアアップがしやすくなりました。

公立・私立保育士で給料に差が出る?

先ほどの表をみると、資格を持って保育士として働く場合は、公立保育施設の方が給料は高い傾向にあることがわかります。また、キャリアが上がるほど公立と私立の差は顕著に。公立と私立それぞれの主任保育士の給料格差は10万円以上です。

その代わり、私立園は個人の裁量が大きく、公立よりもやりがいを感じるという方も。そして若いうちからキャリアアップすることもできる実力主義な一面も持っています。保育士になる際には、自分の性格に合った園選びが重要です。

保育士に朗報!保育士の給料が引き上げられる!?

給料 年収 平均年齢 勤続年数
平成30年 23万9300円 357.9万円 36.8 8.1
平成25年 21万3200円 309.8万円 34.7 7.6

※厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」「平成25年賃金構造基本統計調査」参照
※年収は、給料に12を乗じて、年間賞与その他特別給与額を足したもの

実は保育士の給料は年々上昇しています。上記の表はここ5年間での保育士の給料の推移です。5年間で保育士の給与は50万円も上昇していることがわかります。この背景にあるのは厚生労働省による保育士不足問題への取り組みです。保育業界の人材不足を解決すべく、厚生労働省は保育士の給与改善に乗り出し、改革を試みているのです。

例えば、2017年4月から保育士の給料2%(約6000円)の上乗せ、2019年4月から保育士の給料1%(約3000円)の上乗せをするとしました。そのほかさまざまな改革を行い、キャリアアップ研修制度を設けるなど、保育士のキャリアアップも支援しています。このように施策が打ち出されている状況のため、今後保育士の給料がさらに上がっていくことも期待されています。

キャリアアップ研修制度とは?役職が上がると給料に上乗せ

※厚生労働省「保育士のキャリアアップの仕組みの構築と処遇改善について」参照
※【要件】にある経験年数は、1つの施設で働いた年数ではなく、保育士として働いた年数のこと

2019年4月、厚生労働省はキャリアアップ研修制度のガイドラインを定めました。この制度によって、保育士は経験年数などの条件を満たすと、キャリアアップを図るための研修を受けられるようになりました。国によって定められた研修を受けることで、スキルを認定、役職につくことができます。この役職に応じて国から助成金が支給。結果的に保育士の給与改善とスキルアップに繋がるというのが基本的な仕組みです。

キャリアアップ研修は国が定めたものであり、一度修了すれば全国で使用可能。また1度離職しても再就職する際に肩書きとして認めてもらえます。キャリアアップ研修は正社員だけでなく、契約社員やアルバイトでも受講可能です。

保育士がキャリアアップで給料を上げる方法

ここまで保育士の給料の平均やキャリアアップ制度を解説してきました。次は保育士が実際に給料を上げる手段について紹介します。

今の職場でキャリアアップ

今の職場でキャリアアップをするなら「キャリアアップ研修」を利用しましょう。キャリアアップを段階的に認めてくれる制度なため、条件を満たしていれば給料アップのチャンスです。新制度である「保育士処遇改善等加算Ⅱ」により、それぞれの役職に応じて給料を上乗せ。最大で4万円の収入アップを狙うことができます。

今の職場から転職する

園によっては、役職者の割合が決まっているため、キャリアアップが難しい場合があります。そんなときは思い切って転職によるキャリアアップを目指しましょう。

転職は給料を上げるだけでなく、今より働きやすい職場を見つけることができるかもしれません。保育業界は人手不足により、多くの施設が求人を出しています。中には人を増やすために高い給料で求人を出している園も。転職することで現在より好条件の職場で働けたという方も少なくありません。

保育士の平均給料は年々上昇中!キャリアアップすればさらに給料を上げられる!

保育士の給料自体は全職種からみると低めです。しかし人手不足解消のための取り組みで賃金は年々上昇傾向にあります。また研修制度によってキャリアアップしやすい環境も整いつつあり、今後の展開にも期待です。需要があり、多くの求人が出されている今だからこそ、保育士としての将来を考えてみてはいかがでしょうか。

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