保育士の退職理由、どう伝える?必ず聞かれる退職理由のスマートな答え方

保育士が転職を考えるにあたり、避けて通れないのが転職の理由です。一般企業と違い、4月に始まり3月に終わる保育業界では、退職のタイミングによってリクルーターに与える印象が大きく違います。面接官は退職理由と志望動機をセットで考えます。この記事は、保育士のための、退社時期に合わせたポジティブな退職理由の例と注意事項をまとめました。

時期によって異なる!面接官がチェックするポイント

せっかく始めた保育士としての仕事も、様々な理由で続けていけなくなることがあります。その際に重要になってくるポイントの1つが退職時期です。保育園を退職した時期によって、面接官の受ける印象や退職理由の効果的な伝え方が変わってきます。ここでは、退職時期を以下の4つの時期に分けて考えてみます。

・年度末(3月)
・4月~6月
・7月~12月
・1月・2月

年度末の場合

保育士の退職時期として一番多いのが年度末の3月です。多くの保育園では、年度末に向けて保育士に次年度の予定を確認します。この際に退職を決め、受け持ちのクラスが卒園や学年の上がるキリの良いタイミングで退職する保育士は少なくありません。ですから、このタイミングでの辞める理由はある程度正直に伝えても、責任感などの点で前向きに受け取ってもらえるでしょう。待遇面や人間関係などが理由の退職の場合でも、上手に伝えることでキャリアアップ的な意味合いで積極的に受け取ってもらえる可能性も高くなります。保育園から幼稚園、幼稚園から保育園へのキャリアチェンジも行いやすいタイミングです

4月から6月の場合

一方、保育士が年度途中で生活の変化以外の理由で退職した場合、十分に納得のいく説明が必要となります。年齢が若くても「先生」と呼ばれる責任ある資格職ですから、学期の途中で子どもたち保護者へのあいさつもそこそこに退職するのは問題です。特に、保育士が4月から6月くらいの年度始めに退職した場合には、職場になじめなくて、すぐに辞めてしまったことが理由ではないかと思われがちです。厳しいようですが、期間が短すぎると職場になじむ努力が不十分だったのではないか、次もすぐに辞めてしまうのではないかと勘繰られてしまうことがあるのです。

7月から12月の場合

7月から12月の間の退職で、注意したいのがボーナスをもらった後の時期に辞めた場合です。場合によっては自分のことしか考えていないような悪印象を与えてしまうことがあります。一方で、年度末以外の時期でも、休暇明けや大きなイベントが終わった後などであれば、年度末まではいられなかったものの、一定の責任を果たしてタイミングを見て辞めたことをアピールできます

1月・2月の場合

あと少しで年度末という1月、2月の間に退職した場合、どうして年度末まであと数か月待てなかったのかと面接官は疑問に思います。納得できる理由を説明できるかどうかが転職上重要なポイントになるでしょう。

保育士が保育の仕事を辞めたくなるホンネ

保育の現場に限らず、退職する場合、職場の上司に理由を正直に話す人はあまりいないかもしれません。実際は職場への不満でやめるとしても、スタッフへのあいさつでは「留学したくて…」などという方もいるでしょう。ここでは、退職理由を2つにわけて考えてみます。

生活環境の変化

保育士が退職を考える一般的な理由として、まず多いのは、個人的な生活の変化です。結婚や妊娠・出産、それに伴う引っ越しなどで通える範囲や生活スタイルなどが変わって、今の保育現場では働けなくなるという場合です。年齢によって、親の介護のために辞めざるを得ないこともあるでしょう。また、自分のしたいこと、例えば留学などを理由に退職する保育士も少なくありません。このような場合、次の就職希望先の面接で退職理由をそのまま伝えても、マイナスにとられることはほとんどないでしょう。

職場への不満

実際に保育士の退職理由として多いのは、やはり職場環境の不満です。こちらも、2つに分けて考察してみます。

・待遇への不満(給与が見合わない)
・人間関係の不満

保育士は残業や持ち帰り仕事が多く、ハードな職場なのに、給与がその仕事量に見合わず、この待遇では続けていけないと思う保育士が多くいます。また、人間関係の悩みも退職理由として多く挙げられます。上司や他の職員、例えば先輩保育士などとの関係が上手くいかず、大きなストレスを抱えてしまい、転職を決意する保育士も多くいます。

これ以外にも、保育園の保育方針が自分の理念と違うという場合もあります。実際に働いてみたら思っていた保育ができない、というケースだけでなく、上司の変更や経営母体、園の形態の変更に伴い、保育方針が途中で変わってしまったという事情もあるでしょう。このような客観的ではない退職理由で辞めた場合には、転職の面接でその理由を伝える際には注意が必要です。十分に面接官に納得してもらえないと、転職先でも同じような不満を持って辞めたり、悩んだ末に急な退職をしてトラブルになってしまうのではないかと不安を持たれてしまうからです

保育士の本当の退職理由、面接でどこまで話してOK?

定量的な理由

給与に見合わない、残業が多すぎて子どもと向き合う時間が無い、などの定量的な退職理由の場合、そのまま伝えることは何の問題もありません。 一般的な企業の面接では給与や残業の不満を正直に伝えることはマイナスになると言われます。しかし、保育士の面接担当は多くの場合、保育士資格があり、保育園の先生としての経験があるので、保育士が転職を目指す理由についてはある程度の理解があります。そのため下手にオブラートに包んだ言い方をするより、率直に伝えたほうが理解を得られるかもしれません。 その場合、感情的にならず、数値で根拠を示すことを心掛け「それなら転職を思い立っても仕方がない」と思われるような伝え方を目指しましょう。

定性的な理由

定性的な理由、人それぞれのとらえ方によって左右される「人間関係」「保育方針が合わない」などの不満の場合は伝え方に注意が必要です。ほとんどの場合、面接官も保育士経験がありますから、辞める理由を正直に言うことは問題ありません。 大切なのは、セットで「不満を解消するために前向きに頑張ったこと」を伝えること。努力しても職場環境が改善しない場合、説得力がある退職理由になるでしょう。

面接担当が同情的に話を聞いてくれる場合でも愚痴になってしまうのは良くありません。傷ついたこと、ショックを受けたことがあっても、自分の中で消化できず、冷静に話せないのであれば、今は触れない方が良いかもしれません。退職した保育園について様々な思いがあるとしても、あくまでも冷静に伝えましょう。大事なのは、自分の希望をまとめ、転職希望先ではそれが実現できると思った理由をきちんとポジティブに伝えることです。

まとめ:退職理由を考えれば、働きたい保育園がわかる

冒頭でお伝えしたように、退職のタイミングにより周囲に与える印象大きな違いが出るのが保育士というお仕事です。しかし、だからといってストレスを抱えながら、無理に有利になる退職時期まで我慢をするというのも間違っています。それで心身の健康を害し、今後の保育士としての仕事に支障が出てしまっては問題です。

辞める理由を伝える際には、実際には辛いことが多かったとしても、少しでも前の職場で学べたことを積極的に探すようにしてみましょう。そうすることで、転職希望先の面接などの際にも退職した園についてネガティブすぎる印象を伝えずに済むでしょう。また、面接官に自分自身についても積極的な姿勢をアピールでき、良い印象をもってもらえるようになります。そうすれば、きっと転職先では自分の目指した保育に関わっていくことができるでしょう。

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