職場環境に悩み転職を決意。保育士として自分らしく働ける職場を見つけた

保育士の転職体験談をご紹介します。保育士として働きながらも、職場環境に悩み転職を考えている方もいるでしょう。今回は、やっぱり保育士の仕事が好き！と保育士の経験を活かして転職に成功した方が、どのように悩み、解決していったのかをご紹介します。

【転職者プロフィール】

名前	Eさん
年齢・性別	27歳・女性
前職	保育士
現職	保育士

【前職】子どもが大好きで新卒で保育士に

子どもがずっと好きで、保育士になることは子どもの頃からの夢でした。小さい頃から、将来は何になりたい？と聞かれると、必ず「保育士」と答えていたのを覚えています。保育士の専門学校を卒業し、新卒で保育士になりました。
保育士になりたてということもあり、最初は担当や副担当にはならず、保育に関するさまざまなサポートを行っていました。経験を積むうちに0歳児クラスを受け持てたのは嬉しかったです。大好きな子ども達と長い時間を共有し、間近で成長を見ることができたことにやりがいを感じました。

少数経営で膨大な業務に負担を感じ始める

保育士の仕事自体には、大きなやりがいを感じていたものの、少人数経営の保育所であった前職場では、一人ひとりの業務負担が多く、不満を感じることが増えていきました。もっと一人ひとりにきめ細やかなサポートがしたいと思いながらも、さまざまな業務に日々追われ、思うようにできない自分に悔しさを感じたことも。また、毎日遅くまで残業することが当たり前で、次第に疲弊するようになっていったのです。

人間関係にも悩むように

少数体制だった前職場では、長く働いている保育士が多く在籍していました。キャリアが長く、経験が豊富な方も多く頼りになる反面、自分と同世代の保育士が少なく、ちょっとしたことで相談できるような雰囲気はなかったです。また、先輩からのプレッシャーなど人間関係にも悩み始めるようになりました。
子どもと向き合うことが本来の仕事なのに、業務負担や人間関係の悩みの方が大きくなり、何でこの仕事を選んだのか葛藤が生まれ、仕事が辛く感じるようになってしまいました。

もっと「自分らしく」子どもと向き合うために転職を決意

せっかく子どもの頃からの夢であった「保育士」という仕事ができたにも関わらず、前職場の環境で「保育士に向いていないかも」と思い始めていました。好きというだけでは、できない仕事だったのでは、と思い悩むことも。ただ、自分の気持ちを改めて整理してみると、保育士の仕事が嫌ということではないことに気づきました。
他の保育士はどのように仕事をしているのだろうと調べてみると、保育士にもさまざまな雇用形態や働く施設があると知りました。新卒の頃は、とにかく保育園で正社員として働くことばかり考えて就職先を探していたため知らないことばかり。でも、いろいろな働き方を知るうちに、自分に合った職場を探せば保育士を続けられるのではないかと思い始めたのです。

専門学校時代の友人の声が後押しに

専門学校時代の友人と話した時に、同じ保育士として働いていた友人にも、人間関係や仕事の悩みがあったと知りました。その友人は転職に成功し、転職後はとても楽しく保育士として働いているようでした。
保育士の仕事自体は好きで続けたかったので、私にも「もっと自分らしく働ける職場はあるのでは」と強く思い始めたことが、転職を考えるきっかけになったように思います。

転職活動をスタートするときに準備したこと

働くうえで譲れない「転職の軸」を決めた

転職を決めたきっかけが職場での業務量や人間関係の悩みだったので、せっかく転職しするんだから、同じ悩みを抱えて働きたくないという気持ちが大きかったです。何のために転職をするのか、その決意が揺らがないよう、転職の軸を決めました。
転職後は、このような悩みを抱えずに働きたい、どんな職場であれば自分が自分らしく働けるかを考え、転職先を探していきました。

転職先の経営体制や風土を入念に調べた

保育士として仕事に集中し、やりがいを持って働き続けたいと思っていたので、転職先を探す際には経営体制や保育士の所属人数、理念や風土を細かくチェックしました。転職が決まってから、「イメージと違った」「こんなはずじゃなかった」と、ギャップを感じたくなかったからです。ホームページや口コミなどはくまなくチェックしました。
また求人が常に出ていると、人手不足が慢性化していたり、退職者が多かったりすることもあるので、応募は避けました。

自分が働きやすい雇用形態を考えた

新卒として保育士となり数年。ちょうど転職活動と結婚の時期が重なっていたため、雇用形態を見直すことも検討しました。保育士は正社員だけでなく、パートの求人も多く出ています。今まで通り正社員としてバリバリ働くのか、将来を考え、パートで時間を限定して働くべきか迷いました。しかし、やはり仕事が好きという気持ちが強かったので、正社員を選び転職活動を進めていきました。

保育士への転職活動で大変と感じたこと

新卒から保育士として働き始めて5年以上の経験があったため、応募できる求人に縛りはなく、待遇もよいところが多かったです。ただ、転職を決めたきっかけは「業務量」や「人間関係」だったので、待遇のよさや雰囲気だけで応募を決断することはできませんでした。
応募できる求人は多数あるものの、転職先選びに慎重になりすぎてしまい、自分に合う職場を見極めるまでに時間がかかってしまいました。

施設見学を通して自分で体感しながら志望先を決めた

自分に合う職場に転職したい思いが強かったため、気になる施設は実際に訪れ、自分の目で確認しました。くまなく求人情報や園のホームページを見てもわからない部分はあります。求人から得た情報のイメージと、実際に見学したときのイメージが違うことも少なくなかったです。保育園を事前に見学したのは、実際の雰囲気を自分の肌で体感でき、気になっていた部分も解消できてすごくよかったです。

見学時に気になることは率先して質問

保育園を見学する際には、その施設の理念や方針など、気になることは積極的に質問しました。対応してくださる方により多少の違いはあるにせよ、その施設に勤めている方の言葉から感じ取れるものがたくさんあります。
求人情報だけではわからない内容を質問することで疑問点が解消され、自分がこの施設で納得して働けるかどうか、自分に合う職場かどうかを見極めるよい判断材料になりました。

自分が理想とする「保育士の姿」を実現できる職場に転職成功

入念に求人情報の調査を行い、その中からさらに施設見学をして、保育園への転職に成功しました。新しい保育園は、前職場と異なり保育士の人数は充足している施設で、業務の役割分担も整っています。一人で抱え込むには多すぎる業務量に四苦八苦することもなく、偏りなく役割り分担されている環境なので働きやすさを感じてます。
転職前に比べると、各段に保育士の本来の仕事である「子どもと向き合うこと」に集中できる環境になりました。今は、子どもたちと向き合うことを第一に考えて働いてい/p>

保育士への転職を目指す人に伝えたいこと

保育士への転職を目指す方の中には、自分と同じように、保育士としての仕事内容ではなく、職場環境の悩みを抱えている方もいるかもしれません。転職しようか迷う場合には、まず「自分が何に悩んでいるのか」を見極めることが大切だと思います。
人によっては、保育士の仕事自体が嫌いになってしまうこともあるかもしれません。また私のように、仕事は好きだけど環境が合わない、ということもあるでしょう。原因を突き止めてみることをおすすめします。
もし環境に原因があるのなら、自分に合う職場を見つけることで、保育士としてもっと輝くこともできると思います。

保育園見学も大事

勤務をしながら転職活動をする場合は、時間も限られるので難しいかもしれないですが、できれば保育園見学するのがおすすめです。求人情報には、選ぶために必要な情報が載っているとはいえ、やはり文面ではわからない部分も多くありました。実際に見学に行くことで、求人情報では得られなかった情報を得られます。自分に合う施設かどうか見極める機会を自分で作り出すのも、後悔しない転職活動の方法のひとつだと思います。

保育士として輝ける施設に転職しましょう

保育士として転職した方の体験談をご紹介しました。小さな頃からの夢であった、保育士になったものの、職場環境や人間関係がきっかけで転職を決意し、職場見学や情報収集を入念することで転職に成功されています。好きなことを見失わないで探し続けたことが、保育士として輝ける新しい職場と出合える契機となったのかもしれません。
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※本記事で使用している画像はすべてイメージ画像です。